Rubyの設計思想における最も重要かつ強力なコンセプトの一つは、「すべてがオブジェクトである」という点です。他の言語、例えばJavaやC++では、数値(int, double)や真偽値(boolean)は「プリミティブ型」として扱われ、オブジェクトとは区別されます。
しかしRubyでは、5 のような数値も、"hello" のような文字列も、そして nil さえも、すべてがメソッド(振る舞い)を持つオブジェクトです。
他の言語の経験者がRubyに触れて最初に驚くことの一つが、以下のようなコードが動作することです。
5 という数値リテラルが .times というメソッドを呼び出しています。これは、5 が単なる値ではなく、Integer クラスのインスタンス(オブジェクト)だからです。
同様に、文字列もオブジェクトです。
"hello, world" という String オブジェクトが、upcase や length というメソッド(メッセージ)に応答しています。
.class メソッドを使うと、そのオブジェクトがどのクラスに属しているかを確認できます。
Rubyには「何もない」「無効」な状態を示す nil という特別な値があります。これは他の言語における null や None に相当します。
しかし、Rubyの哲学を徹底している点は、この nil ですらオブジェクトであるということです。
nil は NilClass という専用クラスの唯一のインスタンスです。オブジェクトであるため、nil もメソッドを持ちます。
nil がメソッドを持つことで、null チェックに起因するエラー(例えば null.someMethod() のような呼び出しによるエラー)を避けやすくなり、より安全で流暢なコードが書ける場合があります。
Rubyのメソッド呼び出し オブジェクト.メソッド名(引数) は、厳密には「メッセージパッシング」という概念に基づいています。
5.times というコードは、以下のように解釈されます。
5 という Integer オブジェクト:times というシンボル(メソッド名)5 オブジェクトに :times というメッセージを送る。5 オブジェクト(の所属する Integer クラス)は、そのメッセージを解釈し、関連付けられた処理(ブロックを5回実行する)を実行する。この考え方は、オブジェクト指向の「カプセル化(オブジェクトが自身の振る舞いを決定する)」を強力にサポートします。+ などの演算子でさえ、実際にはメソッド呼び出しのシンタックスシュガー(糖衣構文)です。
すべてがオブジェクトであるため、Rubyは基本的なデータ型に対して非常に多くの便利なメソッドを標準で提供しています。
String クラスには、テキスト操作のための豊富なメソッドが用意されています。
ruby string_methods.rb数値クラス (総称して Numeric) も便利なメソッドを持っています。
nil を含むすべてが オブジェクト です。
5 は Integer クラス)。5.times, "hello".upcase)。nil も NilClass のオブジェクトであり、メソッドを持ちます。変数 sentence = " Welcome to the Ruby World! " があります。String のメソッドを組み合わせて、最終的に "WELCOME, RUBY" という文字列をコンソールに出力してください。
strip, upcase, gsub (または sub), slice (またはインデックスアクセス []) などが使えます。ruby practice4_1.rbFloat の値 123.456 があります。この値を四捨五入して整数(Integer)にした後、その整数が偶数(even)か奇数(odd)かを判定して、"Result is even" または "Result is odd" と出力するコードを書いてください。
ruby practice4_2.rb